エビネ蘭は漢方由来の育毛成分

育毛成分となるエビネの画像

エビネ蘭(エビネラン)エキスは、エビネというラン科の植物の球根に含まれている成分です。

エビネはもともと、中国で血行促進や解毒作用のある漢方「九子連還草(きゅうしれんかんそう)」として使われていました。

第117回日本薬学会で肌につけると育毛効果があることが報告されており、現在は世界13か国で特許を取得しています。

ラン科の植物から取れる天然成分であり、薬学会の報告もあり、目立った副作用もないという見事な育毛成分

エビネ蘭を使った漢方もありますが、 基本的には頭皮に塗ることで効果を発揮するタイプの育毛成分です。特に、女性用の育毛剤に主成分として配合されています。

エビネ蘭エキスの有効成分とは?

エビネ蘭エキスには、
育毛に効く『カラントサイド』『グルコインディカン』『トリプタントリン』の3つの成分が含まれています。
もちろん、それぞれの名前を覚える必要はありません(笑)

カラントサイドの主な効果は血行促進作用
血行を良くすることで頭皮に栄養をいきわたらせ、毛母細胞を活性化させるのに役立ちます。

グルコインディカンの主な効果は抗炎症作用
抜け毛・薄毛の原因のひとつである頭皮の炎症を抑える効果があります。

トリプタントリンの主な効果はフケやかゆみの抑制・緩和
フケが毛穴に詰まると薄毛の原因となりますし、かゆくて頭皮をかくと頭皮

このように、頭皮環境を整え、毛母細胞が本来の力を発揮し健やかな髪が生えるようにサポートしてくれるのがエビネ蘭エキスなのです。

エビネ蘭エキスはレアな成分?

エビネそのものは世界に広く分布し、約200種類ほどの品種があります。
日本でも20種ほどが自生していますし、園芸でもかわいらしい花が人気で手に入りやすいものです。

しかし、エビネランエキスとなると話は別。
というのも、エビネ蘭エキスが主に含まれているのは『球根』

蘭のエキスと聞くと花から取れるようなイメージがありますが、
エビネ蘭エキスの場合は球根から抽出するため、抽出できる量が少ないのです。

多くの育毛剤では自生ではなく栽培されたエビネ蘭を使用していますが、それでも貴重であることには変わりありません。
天然成分で化学合成できないことも希少性に拍車をかけているといえるでしょう。

どんな薄毛・抜け毛に効くの?

エビネ蘭エキスは頭皮環境を整え血行を促進するため、特に若い女性の薄毛や抜け毛に大きな効果を発揮するといわれています。

若い世代の薄毛・抜け毛はたいてい生活習慣の乱れなどによる頭皮環境の悪化が原因なので、エビネ蘭エキスによって頭皮環境を整えることで改善が期待できるでしょう。

ただし、出産後の抜け毛などのホルモンバランスが原因と明確にわかっている場合、それほど劇的な効果は見込めないかもしれません

とはいえ、頭皮環境を整えることはどの世代の育毛にとっても必須事項であり、
副作用の危険性も低いことから、使って損をすることはないと言えます。

特に出産直後等、忙しくて自分の頭皮環境に構っていられない女性はエビネ蘭配合育毛剤でケアをするのも一つの方法です。

ただ、更年期による女性ホルモンの減少が原因の薄毛の場合、エビネ蘭エキスだけでは対処しきれない面がありますので、女性ホルモンを活性化させる育毛剤と組み合わせることをおすすめします。

全てにおいて万能の育毛成分というものはありませんから、
あなた自身の薄毛・抜け毛の原因をしっかり突き止め、そのうえで効果があるかどうかを見極めることが大切です。