女性の育毛には殺菌が大事

グリチルリチン酸2Kは、消炎・殺菌作用がある成分で、『グリチルリチン酸ジカリウム』『甘草エキス』とも呼ばれています。

甘草を煮出して抽出する天然成分で、にきび治療や化粧品、アレルギー治療など幅広く使われています
また、しょうゆや漬物などの食品、トローチなどの医薬品に使われることもあります。

  • 飲むことによっても、塗ることによっても効果があります。

食べてよし、塗ってよしの万能成分

グリチルリチン酸ジカリウム(甘草エキス)は、
育毛剤から化粧品、食品にいたるまで、私たちを取り巻く多種多様なものに含まれています

名前も『グリチルリチン酸2K』『カンゾウエキス』『リコリス』など色々。

その甘さはなんと砂糖の50倍とも言われています。
独特の風味があるので、砂糖代わりに食卓に並ぶことはありませんが、調味料やお菓子によく使われています

普通に日常生活を送っていても、この成分の恩恵を受けているんですね。
名前こそ複雑ですが、実はとても身近な、なじみ深い成分なのです。

強力な抗炎症作用が効く

グリチルリチン酸2Kの主な効果は、

  • 抗炎症作用
  • 抗アレルギー作用

この2つです。

強力な抗炎症作用があるにもかかわらず刺激が少ないので、敏感肌用の化粧品などにもよく配合されています。
育毛に関しては、頭皮の炎症を抑え健やかな地肌を作る効果が期待できます。

ただ、グリチルリチン酸2Kだけでは髪を増やすことはできませんので、他の成分と組み合わせることが大切です。
特にオススメなのが毛母細胞を刺激するアデノシン
アデノシンについては別記事で取り上げていますので、こちらもぜひ読んでみてくださいね。

薬なの?副作用は?

グリチルリチン酸2Kの副作用の心配をする女性

グリチルリチン酸2Kは、にきびやアレルギー症状を抑えるためにも使われており、
薬事法によって製品に入れる量の上限が決まっています。

具体的には『粘膜以外に使用し、洗い流さない化粧品の場合は0.5%未満に限る』です。

また、配合量によって『医薬部外品』か『化粧品』かの表記が分かれます

ただし、医薬部外品のシャンプーであっても配合量は0.1%未満ですので、
シャンプーや育毛剤を使用する限りは気にする必要はないといえるでしょう。

使い方は?何に含まれているの?

グリチルリチン酸2Kはシャンプーや育毛剤によく含まれています。

この成分自体に育毛効果があるわけではありませんが、育毛効果が出やすいように炎症を鎮め、頭皮環境を整えてくれます

外回りの仕事で紫外線のダメージを受けやすい人フケやかゆみが気になる人は、
グリチルリチン酸2K入りのシャンプーや育毛剤を試してみる価値があるかもしれません。