アミノ酸なくして育毛は語れない
女性が育毛対策を考えるとき、欠かせないのが『アミノ酸』についての知識です。
アミノ酸は髪を作るだけでなく、髪をいたわり育てる効果もあります。
しかし、アミノ酸なら何でもいい、というわけではありません。
抜け毛・薄毛・育毛対策については『身体に取り入れるアミノ酸』と『アミノ酸シャンプー』の2つを分けて考える必要があります。アミノ酸は『外』と『中』の両方から髪を健やかにすることができるのです。
アミノ酸と髪の基礎知識
私たち人間の髪の毛は18種類のアミノ酸が結合してできた『ケラチン』というたんぱく質からできています。
つまり、アミノ酸は髪の毛の材料。
アミノ酸と一言で言っても、その種類は多種多様で、働きも異なります。
髪にとって特に大事なアミノ酸が『シスチン』と『シロチン』。
シスチンはまさに髪の素で、これが多いほど太くてコシのある髪ができます。
シロチンは黒髪を育てるメラニン色素を生成し、髪の色を整えてくれるのです。
アミノ酸はどうやって摂るの?
アミノ酸は髪の材料、つまり身体に摂取することが欠かせません。
どんなに良いシャンプーを使ったり、育毛剤を使ったりしても、材料がないことには髪は作れないのです。
- では、アミノ酸がたっぷり含まれている食材とは何でしょうか?
最初にお話しした通り、たんぱく質とアミノ酸は深い関係があります。
たんぱく質が豊富に含まれる食材にはアミノ酸もたくさん入っていると考えてよいでしょう。

具体的には、納豆や豆腐といった大豆製品、魚や肉、乳製品などです。しかし、動物性たんぱく質(肉、魚、乳製品)は脂肪分やコレステロールも多く含まれていますので、取り過ぎは禁物。
育毛効果を考えるならば、植物性たんぱく質(納豆や豆腐など)を意識して食べましょう。
また、育毛を考えるのならば、髪を育てるためにサポートしてくれる栄養素を一緒に摂ることも大切です。
一番重要なのが亜鉛。
髪にとって、アミノ酸と亜鉛はセットです。
亜鉛は魚介類の他、納豆や海藻類にも含まれていますから、こちらも積極的に摂りましょう。
アミノ酸シャンプーってどんなもの?
育毛とアミノ酸と言えば『アミノ酸シャンプー』を思い浮かべる方も多いかもしれません。
薄毛・抜け毛に悩む人の間でアミノ酸シャンプーは『髪にやさしいシャンプー』として大人気です。
現在、シャンプーには大きく分けて、
- アミノ酸シャンプー
- 石けんシャンプー
- 高級アルコール系シャンプー
の3種類があります。
この中で最も刺激が少なく、髪にやさしいのが『アミノ酸シャンプー』なのです。
また、『アミノ酸シャンプー』はその名の通りアミノ酸が含まれていますから、
傷んだ髪に直接アミノ酸が働きかけ、修復してくれる効果があります。
刺激が少なく、髪を補修してくれる…2つの意味でアミノ酸シャンプーは美女髪の味方なのです。
ただ、アミノ酸シャンプーは他のシャンプーに比べ洗浄力が弱めなので、
ムースやジェルなどの整髪料をつけているとなかなか落ちないという弱点もあります。
いくら髪に優しいといっても、一度に何回も洗ってしまったらやはり髪はダメージを受けてしまいます。
スタイリングに整髪料を多用する方の場合、アミノ酸シャンプーが必ずしもいいとは限りませんので注意してくださいね。
アミノ酸の育毛効果ってどうなの?
ここまでお話ししてきた通り、アミノ酸の育毛効果は絶大です。
『アミノ酸がなければ育毛対策は始まらない』といっても過言ではありません。
そして、アミノ酸の育毛効果は『身体に取り入れる』のが第一。
アミノ酸シャンプーはあくまでも補修の役目です。
アミノ酸を含む食事を摂り、ダメージはアミノ酸シャンプーでカバーする。
外と中、両方からアミノ酸を活用することが育毛対策の王道なのです。