資生堂が注目、アデノシンの育毛効果

アデノシンはもともと人間の体の中にある『核酸』の一種で、
毛根の成長期を伸ばしたり、血行を促進したり、頭皮の炎症を抑える効果があります。

厚生労働省が育毛効果を認めている成分のひとつであり、
大手化粧品メーカーの資生堂がアデノシンを使った育毛剤の開発に積極的に取り組んでいます。

薄毛・抜け毛が目立つ女性はこのアデノシンが不足していることが多く
育毛剤などで取り入れることで健康な髪を育てる効果があるといわれています。

厚生労働省が認めた、数少ない育毛成分の一つ

育毛成分には多種多様な種類がありますが、『厚生労働省が認めた成分』となると限られてきます。

もちろん、厚生労働省が認めたことが100%の効果を保証するわけではありませんが、きちんとしたデータがあり、それを国に提出して認められているとなると安心ですよね。

  • 有名どころでは『ミノキシジル』『フィナステリド』『アデノシン』が厚生労働省に認められています。

この中で特に女性向けの成分と言えるのが、
アデノシン』『ミノキシジル』です(フィナステリドの効果は男性向け脱毛症に特化しています)。

中でも『アデノシン』はもともと私たちが体内に持っているので、副作用の心配がないのもポイント
その意味でも安心して使える成分と言えるでしょう。

アデノシンにはどんな効果があるの?

髪の綺麗な女性

アデノシンの効果は大きく

  • 発毛因子を増やす
  • 毛根の成長期を伸ばす作用
  • 抗炎症作用

に分けられます。

特に注目なのが『発毛因子を増やす』という点ですね。
毛乳頭に直接働きかけ、FGF-7という発毛因子を劇的に増やすことで、健康な髪を育ててくれます。
発毛因子という名前からして、頼りになりそうですよね(笑)

また、『毛根の成長期を伸ばす』ことにより、髪がより長く、太く育つ環境を整えてくれるのです。

人間の髪の毛には『ヘアサイクル』というものがあり、このサイクルが短くなればなるほど髪の毛は痩せて細くなってしまいます

頭皮が土、髪の毛が木をイメージするとわかりやすいかもしれません。
木は年数を重ねるごとに太く大きく長くなりますよね。
それと同じことが頭皮でも行われているのです。

しかも、人間のヘアサイクルは4~6年と、実はかなり長くなっており、その大半が『成長期』と呼ばれる髪が育つ時期です。

毛根の成長期を伸ばすだけでなく、発毛因子で発毛を促すことができるアデノシンは、まさに髪を育てる作用を持つと言えるでしょう。

アデノシンは女性に効くの?

アデノシンはもともと、男性用の育毛剤に配合されていた成分でした。というのも、かつては『女性の育毛剤』という考え方自体が広まっておらず、まずは男性向けに開発することが多かったからです。

しかし、研究の結果、アデノシンはむしろ男性よりも女性に対して効果が高いのではないかというデータが出てきています

これは『アデノシン』が男性の抜け毛の最大原因である男性ホルモンに働きかける効果はないからだといわれています。
アデノシンはホルモンとは無関係なので、仕方のないことかもしれませんね。

女性の育毛効果についても、女性ホルモンに働きかける効果はありません
そのため、更年期など、加齢が原因の薄毛・抜け毛については他の育毛剤などと併用する必要があります

しかし、特に若年層、20~40代前半の女性は、
薄毛・抜け毛の原因が女性ホルモンではない場合が多く、アデノシンが効果を発揮しやすいと考えられます。

化粧品最大手の資生堂が積極的にアデノシン使用の育毛剤に取り組んでいるところを見ても、
やはり女性、とくに若くして薄毛・抜け毛に悩んでいる女性向けの成分と言えるのではないでしょうか?

アデノシン配合の資生堂の育毛剤をご紹介