白髪の原因って何なの?

白髪の原因を考える女性

白髪が見つかったときのショックって、大きいですよね。一本だけでも目立つし、ものすごく自分が老けてしまった気がして、落ち込んでしまうものです。

「なんとかしなきゃ!」とその場で抜いても根本的な解決にはならないし、鏡を見るのもイヤになる…でも、どうしてこうなったのかがわからない!

そもそも、白髪ってどうして生えてくるのでしょうか?
黒髪と白髪は何が違って、どうして黒髪が白くなってしまうのでしょうか

まずは、白髪になる仕組みと、その原因を見ていきましょう。

人間はもともと白髪だった!?

驚きの事実ですが、実は生まれたての髪、つまりうぶ毛の色は白です。
というのも、ニンゲンの髪の毛はそもそも白く、成長にしたがって「染まっていく」のです。
髪の色は育っていく間にどんな色素がどれだけ入ったかによって決まります

  • つまり、白髪が生えたのではなく、「髪の毛を黒くする、色をつける力が弱まった状態」を指して白髪と呼んでいるんですね。

もう少し詳しくお話しましょう。
頭皮には「メラノサイト」という細胞があり、ここで髪を黒くする成分「メラニン色素」が作られています
髪の毛の色はメラニン色素の色です。

メラニン色素には薄い色と濃い色のものがあり、薄いメラニン色素が多い人は茶系の髪、濃いメラニン色素が多い人は黒、と、メラニン色素のブレンド割合によって決まっていくのです。

そして、メラノサイトに何らかの理由で異常が現れると、メラニン色素が減少してしまいます。
十分な色素が入らないので、髪が染まりきらないまま伸びてくる。
これが白髪の正体です。

白髪が出るときは、そもそも髪の毛を染める機能が弱まっているのですから、白髪を抜いただけでは一切改善しないのも納得ですよね。

では、どんなときにメラノサイトの働きが鈍くなるのでしょうか?s
育毛・脱毛と通じる部分もありますが、メラノサイトに悪影響を与えるものは、主に次の5つだといわれています。

白髪を生み出す5つの原因

ストレス

ストレスは万病の元と言われますが、白髪にも関わってきます。
ストレスが高まると血流が悪くなるため、髪の毛に十分な栄養がいかなくなってしまうのです。
栄養がいかなければ当然メラノサイトは元気がなくなり、メラニン色素も減ってしまうという悪循環が起こります。
ストレスは薄毛・抜け毛の大きな原因のひとつでもありますから、注意が必要です。

加齢

白髪の原因と言って真っ先に思いつくのがこれでしょう。
メラノサイトの老化に伴いメラニン色素の量が減っていくため、徐々に白髪が進んでいくのですね。
これは当然のことであり、病気でも何でもありません。
ある意味、全ての人に訪れる原因と言えるでしょう。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れもまた、白髪の原因となります。
生活習慣が乱れると、ストレスと同様、生血流が悪くなり、髪の毛に栄養がいきわたらなくなってしまうのです。
特に頭は心臓から離れているため、血流が悪くなりがちです。

一見、白髪と生活習慣は無関係のように思えますが、特に若い世代での白髪は生活習慣の乱れによるメラノサイトの機能低下が白髪の原因となりやすいのです。

遺伝

白髪と遺伝の関係性については、現時点では明確な結論は出ていません。ただ、20代~30代のまだ白髪とは無縁のはずの年齢性の人が白髪が目立つ場合(つまり、若白髪ですね)は遺伝の可能性がある…とも言われています。

病気

全く別の病気が原因でメラノサイトの働きが弱まり、白髪になるケースもあるとされています
病気によって薄毛や抜け毛が発生することはよく知られていますが、白髪の原因にもなっているのです。
もし、驚くほどの短期間で急に白髪が増えた場合、念のために病院にいってみましょう

白髪の原因は特別なものではない

こうして見てみると、白髪の原因は薄毛・抜け毛の原因ともよく似ていますし、さらには他の体調不良とも似ている部分が多々あります。できてしまった白髪の対策をすると共に、白髪ができない身体にするために生活習慣を整えることが大切です。