頭皮への影響は大丈夫?

白髪染めの副作用について考える女性

白髪染めをするときに、ひそかに気になるのが「副作用」ではないでしょうか。

白髪染めに限りませんが、ヘアカラー系は強い化学成分が含まれていることがあり、使用に注意が必要なのは事実です。

また、白髪染めの場合は長期使用が前提となることが多いもの。
だからこそ、副作用について知っておくことが大切なのです。

今回は「白髪染めの副作用」についてお話しましょう!

白髪染めの代表的な副作用とその原因

白髪染めの副作用には、大きく分けて

  • かぶれ
  • アナフィラキシーショック
  • 再生不良性貧血(長期使用の場合)

の3つがあります。

この中でも最も起こりやすくて注意が必要なのが「かぶれ」ですが、再生不良性貧血など、「長期使用することで起こりやすくなる」ものもあるので注意が必要です。

頭皮のかぶれ

まずは「かぶれ」。
これはイメージしやすいのではないでしょうか。
頭皮が赤くなったり、かゆくなったり腫れたりする、典型的な症状です。

この症状が起こる原因は白髪染めに含まれる「ジアミン」。
これは非常に強い作用を持つ薬品で、かぶれが重症化するパターンもあるようです。
また、ジアミンによるかぶれは白髪染めをつけてすぐではなく、何時間か経ってから起きることが知られています。
染めたその時点ではなんともなくても、一晩経ったらかゆくなっているという場合は、かぶれを疑うことが大事です。

ちなみに、一度ジアミンにかぶれると、ジアミン入りの白髪染めはその後一切使えませんので、その点もおぼえておいてくださいね。

アレルギー症状

次に「アナフィラキシーショック」。
いわゆるアレルギー症状です。
かぶれと違い、白髪染めを使って数分で症状が現れます。
具体的な症状としては呼吸困難やじんましんなどが挙げられます。

アナフィラキシーショックの怖いところは、重症化しやすいところ、そしてなにより「肌につけていなくても、気化した状態でアレルギー反応が起こる」という点。

  • 特にお子さんがいる方は、白髪染め中にお子さんがバスルームに入ってくるだけで症状が出かねませんので気をつけてください。
難病の原因を作ってしまうことも

最後に再生不良性貧血
聞きなれない言葉ですよね。

これは難病指定されている病気で、骨髄の能力が低下し、血を作る能力が下がってしまう病気です。
放っておくと白血病に発展する危険まであります。
一回や二回で起こるものではなく、継続して使っていくうちに発症することがあるようです。
その場合は、白髪染めをやめることで症状が収まることがあります。

かぶれやアレルギーが起こらないから大丈夫と安心していると思わぬ落とし穴。
きちんと自分の体調を見ながら使うようにしましょう。

他にも、白髪染めに含まれているジアミンや過酸化水素には発がん性があることが確認されています。白髪染めは身体にとっては毒になりやすいため、肝臓や腎臓に負担をかけており、使いすぎると肝機能障害などが起こることもあるのです。

副作用を起こさない方法はあるの?

「白髪染め、こわい!でも白髪をそのままにしておきたくない!」と思いますよね?
その場合は副作用が起こりにくい白髪染めを使うことで対策することができます。

別の記事で詳しく説明していますが、白髪染めにはいろいろな種類があります。

副作用が起こりやすいのがいわゆる「ヘアカラー」。
もちがよい分、副作用も起こりやすいのですね。

逆に最も副作用が起こりにくいのが「ヘアカラートリートメント」です。ヘアカラーに比べて染まりにくい、落ちやすいというデメリットはありますが、安全性を重視するならばヘアカラートリートメントはオススメです。

また、ヘアマニキュアも比較的副作用が起こりにくいといわれています。
ある意味、落ちやすさと毒性は比例しているといえるかもしれません。

もちろん、ヘアカラーの副作用は起こる人と起こらない人がいます。
過度に心配する必要はありませんが、副作用が起こりえるのだということはわかっておいた方がよいでしょう。

ちなみに、心配な場合はヘアカラーを使用する前にパッチテストを行うことがおすすめします。
パッチテストをしておけば、いきなり頭皮が大荒れ!ということはありません。

白髪染めが身体にかける負担を知り、上手く使いこなしていきましょう!