抜くと増えるは都市伝説?
白髪は抜くと増えるというけれど
白髪にまつわるウワサで最も有名なのが「白髪は抜くと増える!」ではないでしょうか。
昔から言われていることですし、実際にそう感じている人もいらっしゃるようです。
今日はこのウワサについて、本当のところを探ってみましょう!
最初に答えを言ってしまいますと、
「白髪を抜いても増えることはない」ただし「減ることもない」というのが真実です。
白髪が増えた場合、
- 元々増えているのを抜いたせいだと思い込んでいるというケース
- 抜いたところから白髪がまた生えてきたのを増えたと思い込んだというケース
- 白髪が気になっているので目立って見えているケース
がほとんどです。
つまり、「白髪を抜くことは白髪を減らすことには繋がらない」から、結果的に増えたように感じてしまうんですね。
ではなぜ、白髪を抜いても減らないのでしょうか?
一度白髪が生えた毛穴からは…
実は、一旦白髪が生えるようになった毛穴からは黒髪が生えてくることは二度とありません。
白髪が生えるようになった毛穴の細胞は既に髪に色をつけるための組織であるメラノサイトが上手く働かなくなっているため、何度生え変わろうとも白いままなのです。
「黒髪が生えるはずの毛穴からたまたま白髪が生えた」のではなく、「白髪が生えた時点で、もうその毛穴からは白髪しか生えてこない」というのが実情です。
白髪を抜くことは一時的に白髪を減らすことに繋がりますが、あくまで一時的に過ぎないのです…。
でも、白髪は抜いてはダメ!

ここで「抜いても抜かなくても一緒なら、抜いちゃえ!」と思う方もいるかもしれません。でも、それはちょっとタイム!
確かに「白髪」という視点で見れば抜いても抜かなくても同じなのですが、頭皮環境や薄毛・抜け毛の視点から考えたとき、白髪を抜くことは決してよいこととはいえません。
まず、白髪に限らず「毛を抜く」という行為は頭皮を傷つけます。その部分が炎症を起こし、頭皮全体の調子が悪くなってしまうことも!
さらに、毛を抜くことによってその毛根から毛が生えてこなくなるリスクもあります。通常、毛根からは何本もの毛が生えていますから、毛根がダメになってしまうことで全体のボリュームダウンに繋がってしまうのです。白髪が増えるどころか髪の毛の総量が減ってしまうなんて、恐ろしいですよね…!
じゃあ、生えてきた白髪はどうすればいいの!?
ということで、白髪が生えてきた場合、抜くことはオススメできません。
「でも白髪は気になるんだもん!どうしたらいいの!」と思いますよね?
すぐできる対策として考えられるのは、『根元ギリギリでカットする』と『染める』の2つです。
抜いてしまうと毛根にダメージが及びますが、根元ギリギリで切っておけば毛根そのものは傷つけずにすみます。
再び黒髪が生えてくることはないものの、加齢による白髪の場合は同時に薄毛や抜け毛も気になっているはず。
わざわざ頭皮を痛めつけることはありません。
ただ、生えてくる白髪の数が多い場合はカットしてしまうと見た目上の髪の量も減ってしまいますので、白髪染めで染めてしまうのがオススメです。
白髪染めの種類については別の記事で詳しく書いていますので、そちらも参考にしてください!
白髪が見つかると、とにかく今すぐ対策したくなる、消してしまいたくなるのが人情。その気持ちはとってもよくわかります。でもたとえ白髪でも、大事な自分の髪であることは事実。
敵視するのではなく、適切な対応をしてうまくつきあい、ヘアスタイルを楽しみましょう!