ハリ・コシが元気な髪のサイン
ヘアスタイルが決まらなくなってくる原因のひとつに、髪のハリ・コシがなくなってきたことがあげられます。
ヘアケアやシャンプーなどでも「コシのある髪に!」というフレーズはよく耳にしますよね。
しかしこの「髪のハリ・コシ」。
正直、ピンとこない表現だと思いませんか?
ボリュームが減ってきた、すぐにぺたんとしてしまう…
これらの症状は髪のハリ・コシが深く関係していますが、全てではありません。
ハリやコシは元々、髪の質を表す表現であり、太さや長さとは無関係。
髪の量が多くても、太くても、ハリ・コシがなければボリュームは出ませんし、ヘアスタイルもイマイチ決まらないのです。
ここでは「わかるようでわからない、髪のハリ・コシ」についてお話していきますね!
ハリとは「強さ」、コシとは「弾力」のこと
まず、ハリとコシの違いについておさえておきましょう。
この2つはセットで語られることが多いので混同されがちですが、明確に違いがあります。
まず「ハリ」とは「髪を引っ張ったときの強さ」、つまり「どのぐらいの強さで引っ張ったときに切れるか」を表します。人間の髪は意外と丈夫で、一本辺り150グラムの重さを支えられると言われています。
対する「コシ」は「曲げたときに、元のヘアスタイルに戻ろうとする力」のこと。
弾力があるうどんのことを「コシがある」といいますが、それと同じ意味です。
コシのある髪は指に巻きつけてもすぐに元通りの形に戻ります。
元からストレートヘアの女性の髪をイメージすると分かりやすいですね。
ハリ・コシがある髪はふんわりと立ち上がり、見た目のボリュームが出るため、ハリ・コシを意識したヘアケアが注目されているのです。
ちなみにハリ・コシは若いうちは強く、加齢によって少しずつなくなっていくものです。
髪そのものの太さが変わると同時期にハリ・コシもなくなっていくため、同じもののように捉えられがちなのですが、
ハリ・コシがあれば細い髪でも十分に素敵なヘアスタイルが楽しめるのです。
ハリとは「強さ」、コシとは「弾力」のこと

髪のハリ・コシを出しているのはズバリ「キューティクル」です。
キューティクルとは、髪の表面を覆うウロコのような組織のことを指し、髪の主成分であるたんぱく質や水分を外部刺激から守る鎧のような働きをしているのです。
このキューティクルは硬いのですが、摩擦に弱いのが特徴。
絡まった髪をブラシで力任せにとかしたりすると、あっというまにはがれてしまいます。
このキューティクルが傷ついたりはがれてしまうと、髪はパサパサ、ゴワゴワになり、ハリやコシもなくなっていきます。
キューティクルをしっかり保つことが、ハリ・コシがあって滑らかな髪を保つコツなのです。
キューティクルを守るには日頃のお手入れが大事
キューティクルは一旦はがれると元には戻りませんが、はがれる直前までなら適切なヘアケアをすることで修復が可能です。
また、そもそもはがれないように日頃のお手入れに気を配ることも大切です。
キューティクルを守るには、まずパーマやカラー剤など、髪にダメージを与えるような薬剤をなるべく使わないこと。
また、キューティクルは濡れている状態では外に向けて開いており、傷つきやすくなっています。
お風呂から上がったらタオルでポンポンと叩くようにタオルドライをして、ドライヤーで髪を乾かしましょう。
自然乾燥なんて言語道断です(笑)
ただ、キューティクルは熱にも弱いため、ドライヤーの当てすぎには注意です。
ドライヤーは地肌を乾かすイメージで使いましょう。
傷ついてしまったキューティクルは、ハリ・コシを出す効果があるシャンプーやコンディショナーで修復することができます。また、育毛剤の中にもハリ・コシを重視したものがあります。
「抜け毛はそんなに気にならないけど、ボリュームが足りない…」と悩んでいるなら、ハリ・コシを重視したケアをしてみるのもひとつの方法です。
ハリ・コシではなく、薄毛・抜け毛を改善したい方はこちらがおすすめです。